サンダル履物
- 主な商品
- 健康サンダル・ ベンハーサンダル・ヘップサンダル・ビーチサンダル・ カリプソ
- 始まり
- 明治初期
- 主な生産地
- 桑名市
サンダル履物の歴史
桑名の履物の歴史は、 明治初期より「伊勢表」といわれた竹皮の草履表の生産が始まり、草履表といえば「伊勢表」といわれるほど、 日本中を風靡(ふうび)しました。
大正時代には、 伊勢表と共に草履、下駄用の布や皮鼻緒「伊勢なめし」の生産が盛んになり、全国にその名が知れ渡りました。
製造業者数十余軒を数え、 これに従事した人は200から300人とも言われ、草履表業者と皮革鼻緒業者が、 共に全盛を誇りました。
戦時の不況とともに、 皮革鼻緒は供給不足となり、原材料の入手不足と需要の減少で、昭和18年頃から布製品の鼻緒に変わり、 終戦を契機に鼻緒製品に絞られてきました。
昭和33年頃から、静岡市、 奈良県王子町を中心としたビニールサンダルが台頭してきました。
これを契機として桑名の鼻緒業者もだんだんに不況となり、 下駄産業とともに、転業に拍車がかかり、ほとんどの業者がビニールサンダルに転向し、現在に至っています。
最初のうちは、 木履の台にビニールバンドを打ち付け、底には再生したビニール板をのり付け接着したものでしたが、 1年位で現在のデザイン様式のビニールサンダルとなりました。
日常生活の変化と共に、 ヘップサンダル、ベンハーサンダル、ビーチサンダル等各種デザインのものが出てきました。
中でもカリプソ*1と言われる鼻緒付きのサンダルは、 長期にわたり生産が続けられ、現在では、桑名の特産品となっています。
また、 布とキルクが素材の伝統的な和装履が作られております。(*カリプソ:南洋のリズムからとった名前)
桑名市のサンダル履物業は平成13年度で41事業所、 124人。
出荷高は、 年間約7.8億円になっています。
現在は、 大資本商品、外国の安い人件費による輸入商品の攻勢があり、流行の柄、デザインをいかにつかむか、 消費者のニーズにどう対応するかが、サンダル業界にとって生き残るポイントであり、新商品の開発に力を入れ、 桑名しか出来ない競争力のある製品づくりに努力しています。