食用油
- 主な商品
- 胡麻油・菜種白絞油など
- 始まり
- 江戸時代頃
食用油の歴史
四日市地域においては江戸時代には既に菜種が盛んに栽培され、 その菜種油は“伊勢水”の名で知られ主要産地に数えられていました。
菜種油の生産地であったことに加え、 特に四日市港から関東地方に菜種油が積み出されたことから港周辺には油問屋も多く存在しました。
油問屋は、 菜種油を購入するだけでなく、菜種を買い集めて自分の作業所で搾油もし、明治25年には福岡・大阪につぐ全国第3位の菜種油生産県となりました。
明治初期における製油方法は手工業的な 「手絞り」によって行われていましたが、明治19年に最初の機械製油を行い、 機械生産による製油会社へと発展し重要な産業となりました。
しかし、 菜種油生産は原料の不足などにより衰退の道をたどり始め、当地域の食用油生産も菜種以外への転換をしていきました。
現在も、 昔の名残で四日市港の周辺に食用油生産の主な企業があり、輸入原料を用い180年を越える永い植物油の歴史を秘めながら、胡麻油・ 菜種白絞油などを生産しています。