日永うちわ
- 主な商品
- うちわ
- 始まり
- 約300年前
- 由来
- 江戸時代から伊勢詣りの土産物の一つとして、旧東海道の「間の宿日永」 で栄えました
- 主な生産地
- 四日市市日永地区
商品の特徴
今から約300年前、東海道*1の間の宿(あいのしゅく)日永では、「日永うちわ」「なが餠」 「日永足袋(たび)」の3つの土産(みやげ)物屋が軒を並べていたといわれています。
なかでも 「日永うちわ」は農家の人々が農閑期に作り始め、江戸時代から伊勢詣(まい)りの土産物のひとつとして、 当時は大変な人気を博していました。
日永うちわの特徴は、 丸い竹を使った「丸柄(まるつか)」が多く、房州(ぼうしゅう)うちわ(千葉県)とともに我が国の代表的なものです。 他に、大きい竹を平らに削った「平柄(ひらつか)」-丸亀うちわ(香川県)、柄が中骨と一体ではなく、 あとから取り付けられる形式の「挿柄(そうつか)」-京うちわ(京都府)があります。
日永うちわは、 良質の女竹(めたけ*2)の3年物が使われており、 一本の竹から一枚のうちわが完成するまでには、数多くの工程が必要とされています。
*東海道‥ ‥‥東京から京都に通じる街道、江戸幕府はその間に53の宿を設けた。
間の宿(あいのしゅく)とは、宿泊所(旅館)がない休憩所(茶店ちゃみせ)があったところ。
*女竹‥ ‥‥竹の一種、高さ6メートル